葛藤しつつ結果なんとかなるのが人生
今までもムスコAの職場と何度か話し合いを重ねたが、そろそろ限界がきたようだ。
発達障害であることを前提に話しを進めていたが、やはり他人には理解が追いつかないし、日々多忙であるためムスコAに時間を取る余裕もないのだろう。
私も過去に障害者雇用促進法において知的障害の子たちを職場に迎え入れた経験があるが、自分の通常業務に加えて彼らの面倒を手取り足取り見るのは本当にツラいものがあった。
腰を据えて一人一人に向き合い、一緒に作業をしながら何をどこまでできるかを見極め、指示通りにひとりでできるかをチェックし、できていない所を一緒に確認して話し合って少しずつできるようにして、達成したら次なる課題に取り組む………ということをしたかった。
ムスコAは知的障害ではないが、当時の彼らの親御さんの気持ちがわかったので長く働ける場を作ってあげたかった、でも私がそれをやりきることができなかった。
私の経験はムスコAの状況とは違うが、通常業務に加えてムスコAの管理をするたいへんさはよくわかる。
今までよく面倒を見てくれて感謝していることに嘘はない。
前回、職場のほうから「特別に管理費を給与から差し引いて問題が起こらないように管理させてもらいます」と申し出があったのでお任せしていたが、その管理を怠っていたらしく今回また問題が発覚した。
外野から見れば、ムスコAが職場に損害を与えているわけでもないのに親身になって考えてくれる職場なのね!という動きのように見えるが、実のところはある法律違反を指摘されないようにしているだけだろう。
そこが整っている組織であれば、ムスコAがやらかすことは無かったからだ。
ムスコAが入社した8年程前に「これから整えていきます」と約束したのに未だに進んでいない。
さて、これからどうするか………。
ムスコA自身も小さい頃から失敗続きなので自分の足りない部分は重々承知しているが、努力してもその部分だけがどうしても疎かになってしまう。
それが発達障害だ。
本人も職場も悩みながら8年以上続けてきたのだから、これからは私の出番だ。
仕事を優先して子供たちのことを後回しにしていた後悔はずっとずっとある。
会社勤めを辞めた今、様々な節目を乗り越えたムスメとムスコBには禊のように働きかけていることがある。
もう成人しているので表立って押し付ける行動ではなく小さいことだが、私の気が済むまで若しくは本人たちが「もう大丈夫だよ」と言ってくるまで続けるつもりだ。
ムスコAは特殊な環境にいるのでなかなか手を出せずにいたが、いよいよ私たちの出番がきたようだ。
この節目をどう締めくくるか………今ダンナと意見の擦り合わせをしている。
ムスコAの自己否定感を増長させて才能を潰すことなどさせてたまるか!
私もダンナも苦労していろんなことを乗り越えてきた。
だからなんとかなるさ、これくらい。
なんとかならないのは発達障害よw
これはもう彼なりに工夫して生きていくしかないんだから。