3年ぶりの旅 2日目の愚痴の記録
今回の旅は義両親の傘寿祝いがメインだったが、もうひとつ義実家の「部屋の片付け」が目的でもあった。
2階をリフォームすることになったので片付けよう!となったのだ。
チャタジーと兄妹が大学進学のため家を出るまで使っていたそれぞれの部屋が、当時のままプラス義両親の物で埋め尽くされている。
高校卒業から約30年間放置していた部屋を片付ける………?あなたが?へぇ~。
義兄や義妹の片付けセンスは知らないが、チャタジーがまともに片付けられるわけがない。
それができるなら我が家もスッキリ綺麗なはずだ。
もう10年いや15年以上言い続けてもやらないし、私には触らせないので自室は物置部屋。
作業ができる状態ではないのでリビングで仕事をし、その場に書類その他私物を積み重ね始めて数年経つ。
我が家でさえ地層ができているのに30年前の地層から必要な物を発掘するのは簡単ではないだろう。
現にチャタジーは片付けのため3月から数回通っているが、まだ終わらない。
片付けをするチャタジー
そのくせ当時使っていたベッドや学習机を「もったいないから持って帰る」とふざけたことを言い出した。
今回息子たちがいるので力仕事を手伝ってもらえる。
「机の棚部分を外して分割すれば車に乗せられるから、ぷちこは新幹線で帰ってほしい」とw
車より新幹線のほうが疲労しないので私は構わない。
それよりも「その持って帰った机をどこに置くの?」
チャタジー「俺の部屋に置く」
私「ムスメが使ってた机を置いてあるじゃん、地層になってて机として使えないけど」
チャ「その横に置く」
私「クローゼットを完全に塞ぐことになるよね、今も既に開かずのクローゼットだけど」
チャ「じゃあ上の棚だけ外して持って帰るよ、ライトが付いてて良いんだよねぇ」
私「どこを照らすんだかw」
チャ「片付けるよ。根本からやらなきゃいけない」
私「あなたに期待してないから、お好きなようにしてください」
この日、私は「お義母さん作の地層」から手紙や写真類を救出するようチャタジーに依頼された。
自分の片付けもできないのに、お義母さんの地層が気になってまた余計な親切を押し付けようとする。
私とムスコたちも巻き込んで手伝わせようとしている。
義両親に「ぷちこさんたちに手伝ってもらうのはやめなさい。私たちの物はそのままにしておいていいんだから自分の必要な物だけ持って帰りなさい」と言われ、チャタジーは頭の中の計画が思いどおりにならないので不機嫌になった………というのが昨夜の事件だ。
チャタジーの思考はこうだ。
本人は「間違ってない、良いことをしている」と思っている。
確かに間違ったことではないし、良いことではある。
だが誰もそれを望んではいない「それよりコッチのほうを先にやってほしい」と思っている。
しかし本人は「間違ってない、良いことをした」と無邪気に喜んでいる。
やってもらった人はそれを見て仕方なく「ありがとう」とお礼を言う。
本人は感謝されて喜ぶ。
これは愚痴であり、悪口ではない。
脳の働き方が違うので、どうしようもないのだ。
チャタジー本人は素直に「役に立ちたい、喜んでほしい」と思っている。
そのこだわりが強すぎて、そのことしか考えられなくなる。
その偏った集中力で、喜ばせたいその人の都合より自分の思いのほうが勝ってしまうというわけだ。
だからその人が自分の思うように喜んでくれないとフリーズしたり不機嫌になったりする。
普段の生活でも、集中すると時間が経っていることに気づかない、食事しない、いろんなことを中途半端にやりかけて放置、他の話しが一切入らない。
毎日のことだからめちゃくちゃイライラする。
でも、そのこだわりや偏りや集中力が活かされることもある。
普段はポンコツだが時々素晴らしい能力を発揮する。
尊敬というよりも親のような気持ちで「お役に立てて良かったね」と思う。
3年ぶりの旅 2日目、息子たちにはのんびりしてもらい、私だけ「お義母さん作の地層」から手紙や写真類を救出するミッションを遂行した。
自分の思い出の品ではないので正味1時間で完了。
退屈だったのでスマホゲームなどして夕方まで時間をつぶした。