誰かのために頑張ること

誰かのために頑張るには私が私を大切にしなきゃいけないことに気がつきました。仕事人間だったので家庭での記憶が所々抜けています。もう忘れないように日々を記録します。

損か得かを考えたら、得なほうがイイに決まってる。
結局自分に返ってくるなら、誰かのために頑張ろうかな…と、自己中に尽くす主婦のブログ。

台風15号にやられました②

ほぼ眠れないまま停電2日目の朝を迎えた。

無呼吸症候群のダンナは、停電でCPAPが使えないのでリンちゃんと一緒に車で寝てくれた。



私は一晩通電しなかった冷蔵庫が気になっていた。

日が暮れてから一切開け閉めをせず、母宅の冷凍食品と合わせてギュウギュウに詰め込んでいたので、お互いがお互いを冷やした結果ほとんど解けずにすんだ。

氷も無事だった。


まだ今晩も復旧できないかもしれないからと、ダンナがありったけの保冷剤を冷凍室の隙間に詰め込んでいた。

夕方になったら、これを全部ボウルにまとめて冷蔵室に入れ冷やす作戦だ。



ラッキーなことに我が家は断水していなかったので水浴びができた。

こうも暑いと水シャワーはさぞ気持ち良かろうと思っていたが、実際やってみると頭から水をかぶるなんて冷たくてできないwww


手足なら何とかかけられたが、それ以外は洗面器に溜めた水を手ですくってパチャパチャと。

サウナのあと水風呂に入れる人であれば水シャワーも気持ち良くできるのだろう、ダンナのように。


昨日は何故か気づかなかったが、

「水が出るんだったら洗濯できるじゃん!」とダンナと私同時にひらめいたw

太陽光発電様様!


我が家の洗濯が終わったらお隣さんにも「良かったら洗濯しませんか?」と声をかけようね、と言っていたが、我が家の洗濯が終わった頃にはお隣さんは車で出かけており夕方まで帰って来なかった。

あ~失敗した!もっと早く声をかけておけば良かった!


さてさてダンナ。

朝からまた視察に出かけたなぁと思っていたら、ついでにムスメと私の職場の様子を見に行っていたらしい。

ダンナは無類の世話好きだ。

普段から頼んでもないのにいろいろなことをする。

本人は親切心と好奇心でやっているようなので、余程のことではない限り勝手にやらせておく。


「ぷちこの職場に行ってきたよ!」ダンナ満足気に帰宅。

私「あ~そう、当然やってなかったでしょ?」

ダ「ピンポン押したら男の人が出てきてさー」

私「はぁ?呼び出して喋ったの?」

ダ「そう。それで話しを聞いたら、復旧したらすぐに営業始めるから待機してるんだって」

私「まぁ、そうでしょうねぇ」


ダ「で、ムスメちゃんの所にも行ったんだけど初めて中まで入っちゃった(嬉しそう)」

私&ムスメ「へぇ~………」

ダ「奥で何人かの人が作業してて男の人に聞いたら今日は出勤しなくていいってさ」

私「じゃあ2人共今日もお休みだね」

ダ「でもさぁ、薄暗い所で何人か忙しそうに作業してたよ。電気つければいいのに」

私「………………それギャグ?いつもとぼけたことばっかり言ってるから区別がつかないよ」

ダ「え?」

ム「笑えな~い」

ダ「???え?なに?」

私「こりゃ冗談じゃないわ………今停電してるんでしょ」

ダ「あ!そうだった!」

ム「何しに行ったんだよ~」


以上、我が家の日常会話。



変わらずインターネットに接続できないし、変わらず暑い。

朝からずっとラジオをつけていると、昨日と違って千葉県の情報が流れてくるようになっていた。


しかし「詳しいことは東京電力のホームページをご覧ください」と、まとめられてしまう。

それが見れたら苦労しないんだよ!


東電の方々は夜を徹して作業してくれてるんだ、と頭ではわかっていても、熱風を掻き回しているだけの扇風機では何の足しにもならずイライラが募る。


ワンズはフローリングに横たわり、おとなしくしている。

無駄に体力を使わないようにしているようだ。

私もワンズを見習ってイライラしないようになりたい………


そんな時、奇跡的にネットが繋がった!


ああ~これかぁ~


こんなことになってたのか………

これは長引きそうだ。

ますます気持ちが落ち込んでいった。


ダンナは暇があれば視察に出かけて行き、情報収集に余念がない。

コンビニ、スーパーマーケット、ホームセンターは店内が真っ暗なので、店頭販売をしている所が多いそうだ。

もちろんカード決済などできないので支払いは現金のみ。

キャッシュレス化が加速しているが、やっぱり手元に現金がないと困り果てるということがわかった。


今回、我が家はラッキーが重なっていた。

断水はないし、ガソリンは満タンだったし、お米は先週買ったばかり。

それに普段からの備えがあったので、ガソリンスタンドやお店、支援物資配布などの長蛇の列に並ぶことはなかった。


少しガソリンに余裕がある人は、アクアラインを渡って川崎のガソリンスタンドやコインランドリーに行っているようだ。

海を渡れば何の問題もない日常があるのだ。

何故か今回の災害はニュースになるのが遅かったらしく、被災地の私たちにでさえ被害状況が掴めなかった。

信じられないことに、この混乱を知らずに房総観光に来た人がいたという話も聞いた。


ネットに繋がったのは30分間もなかったが、ダンナの情報と合わせながら状況はある程度把握できた。


夕方、母の様子を見に行った。

母は「もうひとつ見つけた」という懐中電灯の灯りで早めの夕食をすませていた。

停電した日に我が家から持って行った長期保存できるパンやカップ麺を食べたものだと思っていたら「ご飯がボソボソやった」と言う。


母は普段ご飯を多めに炊き1食分ずつラップして冷凍している。

昨日、私たちが冷凍食品を救出した時「冷凍ご飯は食べるから持っていかないで」と言われたので、炒飯にしたりお茶漬けにしたりして食べるのだろうと思っていた。


ところが母は、通電してない冷蔵庫の中で自然解凍されたご飯をそのまま食べていたのだ。

いくら非常事態だとはいえ、水もガスも使えるのにどうして美味しくないまま食べるのだろう?

母の行動が理解できず私は絶句した。



この日も復旧しなかった。

3人でロウソクの灯りを囲み、母が冷凍ご飯をそのまま食べた話しをした。

私「インスタント味噌汁があるんだから、そこにご飯を入れて食べればいいのにねぇ」

ムスメ「カップ麺の中でもいいよね」

ダンナ「俺だったら炒めるなぁ。せめてチンして食べればいいのにね(本気)」

私&ムスメ「また言ってる!バカじゃないの?!停電してるんじゃん!」