眼瞼けいれんを知ろう
行ってまいりました、御茶ノ水の眼科病院へ。
2ヶ月前、総合病院の眼科のDr.が「紹介状を書きましょうか?」と言ってくれたのに母がその場で断ったので病院名を聞かないまま終了した。
なのであとから「行きたい」と言われても「精神的なところから診てくれる御茶ノ水の眼科病院」としか情報がなかったのだが、ネットで調べるとすぐに「ここに違いない!」という病院があった。
井上眼科病院。
神経眼科、心療眼科の専門医がいらっしゃる。
チャタジーが電話で問い合わせると紹介状がなくても診察OKとのこと。
良かった!紹介状を書いてもらうために再度受診するとなると、また時間がかかってしまう。
こちらの予定を調整して予約を取った。
母の内科受診の際「御茶ノ水に心療眼科があると聞いたので予約しました」と報告すると内科のDr.もビックリで「心療眼科なんてのがあるの?」と。
母はいつも、このDr.に「口が痛いです」「目が痛いです」「薬飲んでも治りまテン!」と言い困らせている。
Dr.「御茶ノ水の眼科っていうと井上眼科ってあるよね」
私「あ、そうです!井上眼科病院です」
Dr.「へぇ~心療眼科ねぇ」
毎月通院している内科のDr.が井上眼科を知っていたので話しが早くて助かった。
チャタジーが都内の運転に慣れてる人で良かった
【山下恒雄作:金鋼鎚起 豊展観守像】
荒川アンダー ザ ブリッジの村長かと思ったが違った。
精神的なところから診察してくれるのであれば既往歴を作って提出しなくては!と思いつき、チャタジーにパソコンを借りた。
私が母の通院の付き添いを始めたのは2013年秋から。
このブログを始めたのが2017年2月。
その間の経過記録が無いので、母関係の書類などをファイリングしていた中から拾っていった。
2013年秋以前のことは詳しくわからないし母本人もハッキリ憶えていないので、私の記憶からわかる限りの出来事を書くしかなかった。
この既往歴は当日受付けの際に提出しておいた。
私は常々そこに至った経緯を大切にしているので、ここまで長々と書いたが、結論を言うと「原因がわかりましたー!\(^o^)/」
母の目の奥の痛みは「薬物性眼瞼けいれん」と呼ばれる病気で、原因は長期間服用している抗不安薬と睡眠薬の副作用で起きていた。
若倉院長は「脳の誤作動」と表現され、同時期に起きた舌痛症も同様だろうと。
驚いたのは診察が始まるなり「娘さんは頭痛持ちですか?」と私のことを聞いてきたことだ。
「え?私ですか?私は頭痛持ちです」
Dr.「二女さんと長男さんは?」
私「妹と弟のことはわかりませんが、母は既往歴に書いたとおり若い頃から頭痛持ちです」
Dr.「音や匂いや光に敏感ですか?」
私「んー?どうかな?眩しがることはありますけど」
Dr.「娘さんは?」
私「あ、私は音や匂いには敏感です。眩しがりなので薄暗いほうが落ち着きます」
診察前に待合室でアンケートや自己診断表を記入して提出していたが、診察では私のことを聞かれることも多かった。
涙の量の検査をしている母
院長は既往歴を読み込んでくれていて「若い頃のこの症状が………」「この薬はこの時から飲み始めたんだね」などと聞き取りにも時間をかけてくれた。
原因はわかったが特効薬は︎︎︎無く、原因の元を減薬することから始めて1~2年かけて断薬するしかないとのこと。(突然やめると深刻な離脱症状が出ることがある)
ただ母は10年以上服薬しているので残念ながら改善は見られないかもしれないそうだ、5年以内なら顕著に改善される割合が高いらしい。
いただいた資料のコピーに原因となる薬剤名の一部が載っていたが内科でも心療内科でもよく処方されるものばかりで、私が担当していたほぼ全員の利用者さんがそれらの中のいずれかを服薬していた。
しかしその全員が眼瞼けいれんになるわけではなく過敏で真面目な人に多い、そして眼瞼けいれんを診断できる眼科医はまだ少ない、と院長が仰っていた。
薬剤を処方する医師、その指示を受ける薬剤師。
高齢者であれば服薬管理できる訪問看護師、服薬状況を把握できるケアマネジャーなど「よく処方されているものだが、この人もう3年間も服薬してるなぁ」と気づいてくれるといいのだが。
そこから1~2年かけて減薬~断薬、目への悪影響が出にくい薬剤に変更すれば改善される。
母のケアマネさんと内科のDr.には今回の診断報告と減薬の相談をし、さっそく母宅にある薬を半分に割ってきた。
私の解釈や文章ではこの病気を的確に説明できない。
間違って伝わるのは怖いので、母のように普段から抗不安薬や眠剤を服用していて原因不明の不調が出ている人は若倉院長の記事や書籍を読むことをお勧めする。
できれば受診するのがいちばんだが。
①既往歴を作っておく
メモ書きでもいいので、その時のことを記録しておくと後々役に立つ。
直接関係ないような病気でもDr.が把握しておいたほうがリスクが少ない。
②古いお薬手帳も保管しておく
これは①と同じ理由。
それと既往歴があやふやな場合、お薬手帳を見返すと思い出すことがある。
家族の既往歴でも自分の既往歴でも都度都度記録しておかないと、不調になってからでは記憶を辿るのも資料を掘り起こすのも不可能になる。
母は病院の領収書やお薬手帳などを保管する習慣がなく、私がたまたまファイリングしていた薬情や入退院の資料しか手がかりがなかったので今回既往歴を作るのがたいへんだった。
ブログには母の愚痴を書きなぐっていたので、それなりに記録になってたけどwww
過去の私!ブログに愚痴を書いてくれて助かったよ、ありがとう!
これからもどんどん愚痴でも悪口でも書いておいてくれ!