母の通院介助
今日は母の心療内科の通院日だった。
いつもと同じように母は「私、毎日毎日寝てばっかりだからダメなんだよね」と言う。
母は認知症ではない。
Dr.お墨付きのキレイな脳だ。ただ深く考えることをやめたのだ。
私は「そうだよ。そんなの皆わかってるけど、やる気が起きないママに無理矢理何かやらせることは誰にもできないよ」と応える。
いつもの台詞は続く。
「昔は、今日みたいに天気の良い日は歩いてたんだけどねぇ」(ウォーキングのこと)
いつもいつも私にどんな返事を期待しているんだ?とイラッとしたら、遂に口を衝いて出てしまった。
「もうそれは昔のことで、今は歩く気がないんだから、そろそろ考えを切り替えたほうがいいよ」
「もうその頃には戻れないんだから、今どうやって暮らしたらいいかを考えたら?」
「健康維持のために歩いてたんでしょ?老後のために運動して、老後のためにお金貯めたんでしょ?予防のために」
母は私のほうを見て「お金使うこともないんだよね」と言う。
もう止まらない。
「新しい服とか新しいバッグが欲しくてお金貯めたんじゃないんでしょ?老後のためでしょ?今もう老後なんだからママが自分のために使ったらいいんじゃない?」
「庭の草むしりしなきゃいけないけど、めんどくさい!とか言うなら、お金払ってシルバー人材センターに頼めばいいじゃん」
【☆☆さーん、診察室にお入りくださーい】
呼ばれた。話しは終わり。
私は、あの次に何を言おうとしてたのか。
明日はサービス担当者会議だ。