カリカリカリカリ………。
夜中になると天井の近くから音がする。
毎晩続く音。
ネズミ? どこから入るの?
毎晩カリカリカリカリ………。
ピィ……ピィ……。
聞いた? 今ピィ言った!
微かに聞こえたピィ。
一昨年秋のある日の就寝前、ダンナが
「ぷちこー!ぷちこー!」呼ぶ声。
寝室に行ってみると
「ぷちこ!何かいる!飛んでる!」
黒い影が行ったり来たり。
蜂?! わかんない!窓開けろ!電気消せ!
ウワーッ!真っ暗で余計怖いぃー!
電気つける。
あれ? どこ行った? 外に出た?
見渡す。「いたー!」「なに?!この子!」
動かなくなった。弱ってる?
ダンナが雑巾で覆うように捕まえた。
ピィちゃん……動かない。
勝手に捕まえてはいけない子。
今夜は、このままベランダに置いておこう。
しばらくして見てみたら、ピィちゃんはいなくなっていた。
死んだふりしたのかー。元気で暮らせよー。
その後、自然給気口の掃除をするため蓋を開けたら、てんこ盛りの糞とフィルターの向こう側にピィちゃんがいた。
やっぱり死んだふりwww
糞を取り除き、蓋をして、私達の健康のためにフィルターも閉めた。
そして今年も一昨日の夜から、
カリカリカリカリ………。
冬眠から目覚めたのかな?
注:タイトルに「居候」と書いたが、餌はあげていない。