石油ストーブの芯の交換が大仕事だった件
【昨年末の記録】
我が家の石油ストーブは私の実家で使っていた物で、かなり古い。
父がずっと使っていたが電池点火ボタンはとっくの昔に壊れていて、調節つまみで芯を出してチャッカマンで直接火をつけていた。
停電しても使えて便利だと思い、父が亡くなって我が家に引き取ってから8年使っている。
最近、火をつけると灯油の臭いがきつくなってきた。
つける時は窓を開けないと臭くてたまらない。
調べてみると「芯の交換」に行き着いた。
なるほど、1回も交換したことがない。
父もやらなかっただろう。
替え芯がAmazonにあったので早速注文し取説どおりに作業をした。
本体部分のビスを抜いて天板ごと外すと置き台に埃がビッシリと積もっている。
まずはそれを綺麗にしないと先に進めない。
埃を拭き取り、やっと取説の作業に戻る。
右手が使い物にならないのでビスやナットを緩めるのも一苦労だったが、しん案内筒を外すところまで辿り着いた。
しかし!このあとの「カムと歯車の噛み合わせを外しつつ芯としん押さえを時計回りに回しながら上に引き上げる」という作業がどうしてもできず、泣く泣く諦めて元どおりに組み立てなおした。
やっぱりダンナの力を借りないとダメなんだ………と思うと悔しかった。
クソ〜っ!ダンナが絡むとめんどくさいことになるからイヤなんだよー。
後日ダンナに「途中までやったけど、どうしてもできなかったからお願いします」と頼んだ。
私が途中まで作業したんだから、そこまでの説明を聞きながらやればいいのに「はぁはぁはぁやればいいんでしょ」みたいな態度だし、作業場所も「俺の都合もあるんだ」と玄関からわざわざ階段を上がって自分の部屋の前までストーブを運んで始めるもんだから私は「はいはい、どうでもいいけど夕方からストーブ使うからそれまでに終わらせてね」と丸投げ。
でも私の本音は「(ひとりで)やれるもんならやってみろ」だ。
ダンナは自分が話したい時は、私がお風呂に入っているところに来てまで話し続けるくせに私の話しはほぼ聞いていない。(因みに義兄はトイレまで追いかけてきて話し続ける、と義姉が言っていた。カサンドラあるあるかも)
案の定5分も経たないうちに2階から私を呼ぶ声が聞こえてきた。
行ってみると、外さなくていい部品を外していたり何も下に敷かずに作業しているので床が汚れていたり、ストーブの作業なのにゴミ袋もウエスも準備してないし手袋もしてない。
これは興味ないことを仕方なくやっているからだ。
ダンナは興味のあることなら準備にもアホほど時間を費やす。
ダンナの部屋から安部礼司の声が聞こえてきた。
「ははぁ俺の都合ってラジオが聴きたいからこんな狭い所で作業したかったわけね。下にラジオを持って行けばいいのに」と思ったが言わなかった。
そして一旦ダンナを待たせ必要な物品を揃えてから取説を音読してやり、私が作業した部分を説明しながら進めた。
するとダンナはすぐに興味を持ち始め協力しながら作業ができた、ラジオなんか聴いちゃいない。
私としては「だから最初から一緒にやれば良かったんでねーの?」という気持ちだ、いつもね。
でも発達障害だから仕方ないんだよね、と自分に言い聞かせる。
私が途中までやったので内部の掃除はしてあったし元に戻した時ビスも少し緩めにしめたので、私が諦めたところまで辿り着くのは早かった。
この歯車を外すのが難しい
ここが、私がひとりで作業して行き詰まったところだ。
取説にはサラッと書いているが、これがなかなかたいへんな作業だった。
このスピンドルピンがキモだ
しかし何故かこのスピンドルピンが歪んでおり、スピンドルの先端がしん押さえの金具から抜けなかった。
ここはやはりダンナの力が必要だった。
歪んでいる部分を正しい位置になるように曲げ、スピンドルを抜くことができた。
やっと、しん押さえを取り外すことができた!
新しい芯
ちゃんと取説のとおりにできました
古いストーブなので、もうこのストーブの芯交換をすることはないだろう。
これからまた数年、我が家を暖めてちょうだいねー。