誰かのために頑張ること

誰かのために頑張るには私が私を大切にしなきゃいけないことに気がつきました。仕事人間だったので家庭での記憶が所々抜けています。もう忘れないように日々を記録します。

損か得かを考えたら、得なほうがイイに決まってる。
結局自分に返ってくるなら、誰かのために頑張ろうかな…と、自己中に尽くす主婦のブログ。

ちばてつやさんがトリガーになっちゃった



来年の東京オリンピックまで1年を切り、スポーツニュースやテレビCM、特番など毎日のようにオリンピック関連の何やらかを目にする。

「いだてん」も1940年の東京オリンピック招致に向かい、戦争の匂いがしてきた。


私の中で「東京オリンピックと言えば亡父」だ。

なので巷の東京オリンピック熱が冷めるまで私は父のことを思い出しがちになるというわけだ。


そんな不幸に纏われている私に、更なる不幸が舞い込んできた。

お義母さんからダンナ宛に書籍が送られてきたのだ。

ちょうど出かける寸前だったので私は見なかったが、ダンナが開封し中の手紙を読んでこう言った。

「お父さんが漫画本買うなんて珍しいなぁ」


手紙の内容は、

お義父さんが漫画本を買って読んだ。

その本を「孫(先日我が家に遊びに来た甥っ子)に読ませたいから送ってくれ」とお義母さんが頼まれたが、「アナタ(ダンナのこと)にも読んでもらおう」と思いついたので、アナタが読み終えたら孫に送ってあげてちょうだい。

というもの。


ふーん………ややこしや。

ま、私が送るわけじゃないからいいけど。


帰宅すると、ダンナがその漫画を読み始めた。

しばらくして「ぷちこも読んでよ。読み終わったらすぐ甥っ子に送るから」と私の元に持ってきた。


その漫画本がこれ↓


ホホォ………ちばてつやさん。

スポーツ漫画のイメージしかないなぁ…………と思って読み始めたが、この本は作者本人が満州で暮らした幼少期からの半生と最近の出来事などを綴っている、過去と今の日記漫画だった。


ちばてつやさんは私の父と同じく、満州からの引き揚げ者だった。

それも同じく奉天市。

Wikipediaで調べると、ちばてつやさんは父の1歳上だった。


父は満州国奉天市で生まれ、戦後日本へ引き揚げたそうだ。

父の両親が満州でどんな仕事をしていたのか、父が何歳の時に引き揚げたのか、私は何も知らない。

子供の頃に聞いたことがあるのかもしれないが全く憶えていない。


↓これは父の相続放棄をした時に取り寄せた戸籍謄本のコピー


だが、1981年に中国残留孤児が肉親探しのために来日したニュースを見た時は、父も孤児になっていた可能性があったんだなぁと思ったことは憶えている。

この漫画にあるように、父の両親も子供たちを守りながら苦労して日本に帰ってきたのだろう。


たまたま読んだ漫画で父を思い出すことになるとは最悪だ~。

お義父さん、なんでこの漫画買ったの~?

お義母さん、なんで我が家にこの漫画送ってきたの~?

(T_T)図らずも‬昨日今日と私は父まみれだわ。


読みやすかったからすぐに全部読み終えたのに、ダンナはまだ1巻しか読んでない。

早く読んで甥っ子に送ってくれ。

もしくは自分の部屋に持って行ってくれないか。

この本がリビングからなくなるまで私は父のことを思い出しがちだからだ。


これからは私の中で「ちばてつやさんと言えば亡父」となってしまった。