インナーチャイルドとかチャクラとか存在給とか
行きつけの整体の整体師さんは私より2歳年下。
お話しが上手なので、こんな私でも施術してもらいながら会話ができる。
どういった流れかは忘れてしまったが、話題が私の母のことになっていった。
「母は私が食事を作っても美味しいなんて言わないんだよねぇ。ダンナのお母さんに教わった茄子の辛子味噌漬けを作って持って行った時なんか『茄子の皮が硬かった』って言ったんだよ!味の感想以前の話か!って感じ」
整体師さん「それはツライねぇwww」
私「喜んでほしいだけなんだけどね」
整「インナーチャイルドって知ってます?」
私「あ、前に妹が言ってたような…」
整「ぷちこさん、それですよ」
私「………私、母に褒められたいのか………」
整「子供の頃からお母さんに喜んでほしくて頑張ってるけど上手くいかない」
私「そうそう」
整「ですねw」
確かに母との関係には何とも言えない感情がつきまとう。
依存してくるのに感謝がないというか………
でも母に「ありがとう」と言われると、言われ慣れてないので気持ち悪い。
「ごめんね」という言葉は生まれてこのかた言われたことがない。
私が小学校高学年の頃には、母は父への不満を私に言い続け、私が成人して結婚した後は夫婦生活のグチまで聞かされた。
離婚して実家に戻った時は私が前夫のグチを言い、母が父のグチを言ってお互い傷を舐め合うような、おかしなことになっていった。
母は傷心の私をいたわることはなく、一緒になって文句を言うだけだった。
私がダンナとお付き合いを始めたことを母に話すと「男はみんなそうだ」と吐き捨てるように言った。
母からすれば「子連れの娘に言い寄ってきた会ったこともない男性」だからそう思ったのも仕方ないが、どんな男性なのかなど何も聞こうとしなかった。
その後、再婚話が進み、いよいよ引っ越し日が近くなってきた頃、私は「父の元に母を残してこのまま再婚してもいいのだろうか?」という考えに押し潰されそうになっていた。
引っ越しと言っても徒歩10分もかからない場所なのに、だ。
子供たちがいて賑やかな家が、また仲の悪い父と母だけになる。
そう思うと私だけ幸せになってもいいのか、という思いが湧いてきたのだ。
心配したとおり、その3年後に母は家を出た。
父への嫌悪で痩せ細っていた。
その頃の私のケータイは父と母からの着信履歴でいっぱいだった。
母がどこにいるのか父には知らせず、私がそれぞれの所に離婚届を持って行き、書いてもらうという役目になっていた。
離婚後、母はひとりで住む家を借りることになり「連帯保証人になってほしい」と言ってきた。
私は「悪いけど私はできないわ。Kちゃん(弟)にお願いしてよ」と断った。
母へのささやかな抵抗のつもりだった。
整「ぷちこさん、首の前側の喉の調子が悪いのは言いたいことが言えてないからだよ。チャクラってわかる?」
私「マンガとかアニメで言ってるのは見たことある」
整「チャクラはね、エネルギーの出入口なんだよ。喉のチャクラには青い色の物を首の所に持っていくといいよ、青いマフラーとか青いネックレスとか」
私「ネックレスはイイねー」
整「ぷちこさんは、もっとソンザイキュウを上げないと」
私「なにそれ」
整「存在に給料の給で存在給。自分が存在するだけで貰えるお金のこと」
私「そんなのあるの?」
整「例えばペットのワンちゃんを飼っている私がいます。私は、しまむらで自分のパンツを300円で買います。でも私はワンちゃんには4000円のお洋服を買ってあげます。ワンちゃんは何も言わないのに。それが存在給」
私「なんだそれーwww」
整「頑張らないほうが存在給が高くなるんですよ」
私はワンちゃんみたいに可愛くないから無理だよーと言って笑ったが、そういう話しではないらしいwww
「私には存在給を貰えるだけの価値がある」と認めること。
自分に自信がないから「頑張る」に逃げている。
もしや「誰かのために頑張ること」の答えが、ここにあるのではないだろうか?
近所の製菓店のかき氷♪
今度は黒蜜きなこにしよう。
そうしよう。