祇園祭 宵山
京都駅でムスメと合流し、四条烏山へ。
日本の三大祭のひとつ、祇園祭。
有名なお祭りでありながらも、1ヶ月にわたるお祭りだとは全く知らなかった。
今日は宵山(よいやま)
祇園祭の中で最も賑わう日だ。
それぞれの山鉾の御神体や懸装品などが一般の人たちに披露される。
とにかく暑い!
人出を見込んで、日傘を持参するのをやめた。
日焼け止めを塗って、もらった団扇で影を作る作戦だ。
しかし暑さが和らぐわけではないので、お茶や水を頻繁に飲んでいた。
あ!トルコアイス屋さんだ!
マンゴーアイスを注文し、「この店員のお兄さんは本当にトルコ人なんだろうか?」などと思っていると、恒例のパフォーマンスが始まった。
「あ、忘れてた。コレやるんだった」
そもそも、こういうことにキャッキャする性格ではない上に、この暑さだ。
正直ウザかった。
「あら~はいはい」と言うのが精一杯。
トルコアイス兄さん、心が狭いおばさんでスミマセンでした。
雰囲気の良い旅館と一緒に撮影してみたが、エアコンの室外機が写り混んでいて台無し。
山鉾の装飾は個性豊かで「懸装品」と呼ばれ、それぞれ歴史のあるお宝だ。
私は布が好きなので前懸(まえかけ)や水引に目が行くが、ベルギー製のタペストリーだったり、友禅染や刺繍など大火や戦争を潜り抜けた逞しさを感じる物ばかりだ。
例えば、何故16世紀にベルギーで作られたタペストリーが祇園祭の懸装品となっているのか。
オランダ人から将軍家への献上品の中のひとつで、それが後に大名貸しのカタとして三井などの大商人の手に渡り、またいろいろあって鉾に寄贈された等々、タペストリーひとつ取っても深掘りすれば面白い。
15時くらいから雨が降りだした。
また雷雨だ。
かなり強く降ってきたので近くの建物に1時間以上も雨宿り。
見物を再開したものの弱くなったり強くなったり降り続くので、月鉾の真ん前の焼き鳥屋さんに入る。
2階の店舗から見える景色。
お囃子の皆さんと同じ高さで、外の様子を見ながら一杯。なーんて、ノンアルコールだけど。
しばらくしてお店を出ると歩行者天国になっていて、宵山を楽しむ人で通りはごった返し。
まだ雨が降っていて辺りも明るい。
お寺でイベントをやっていた。
私たちが通りかかった時間は狂言が披露されており、夜店の煙を団扇であおぎながら暗くなるのをそこで待った。
さぁ、宵山ラストスパート。
19時半を過ぎると、ようやく辺りが暗くなってきた。
夜の山鉾を見ながら駅に向かうぞ。
素晴らしい!
863年、疫病の流行による御霊会から始まった祇園祭。
実際体験して、1ヶ月かけて行われる様々な行事や神事を受け継いでいる皆さんの心意気が伝わってきた。