東京オリンピックと父との思い出
今日は父のお墓参りに行ってきた。
昨日も書いたとおり6日は父の誕生日で、偶然にもNHK大河ドラマ「いだてん」が始まり、父のことを思い出さずにはいられない心境になったからだ。
父はスポーツマンで、学生時代は長距離走の選手だった。
家庭を持ってからも会社の野球部やサッカー部に所属しており、新聞社主催のマラソン大会にも出場していた。
そんな父が、私が最初の結婚で家を出る時に1964年の東京オリンピックの記録レコードをくれた。
「ほら、持って行け」と。
私は「ああ、私が生まれた年の記録だからか」と特に関心なく受け取った。
このLPレコード(3枚組)
【写真はAmazonよりお借りしました】
父からもらったレコード。
関心ないから他のレコードと一緒に並べたきり、聞きもしなければ見もしないまま、なんだかんだあって私は離婚し実家に戻った。
ある日、父に「オリンピックのレコードはどうした?」と聞かれた。
「置いてきた」と一言返事をすると父は何も言わなかった。
その後、我が子が大きくなるにつれてオリンピックのレコードを置いてきたことを申し訳なかったと思うようになった。
あんな父だったが、大好きなスポーツの祭典と長女である私の誕生を嬉しい思い出として心に刻んでいたのかなぁ………という気持ちがわいてきたのだ。
それでも私は、父にそれを詫びることができずじまいだった。
先日「いだてん」初回放送前に「いだてんが駆け抜けた時代」という番組があり、録画していたので今日観てみた。
そこで初めて知ったのは「1940年に東京オリンピックが開催されることが予定されていた」ということだ。
準備が進められていたが、支那事変の影響で中止になっていたのだ。
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
「1940年って、じいさん(父)が生まれた年じゃん!」
1940年の東京オリンピックが中止になって、1964年に実現したのか…………!
あぁ………なにこの偶然。
じいさん、このこと知ってたのかなぁ?
今となっては確認のしようがない。
お墓に手を合わせてきた。
もう遅いけどレコードのことを謝った。
それから初詣に。
去年と同じく、子供の頃によく行った神社へお飾りを納めてきた。
神社から見た景色
毎日この海と工場を見て育った。
父が勤めていた工場だ。
通っていた小学校の校歌が頭に浮かんできた。
♪丘に立てば海の風 工場と船とカモメたち
♪波の輝くその果てに 広い世界が待っている
人それぞれの広い世界があるんだね。
後悔のないように生きなくては。
♪(*^^*)v(*^^*)v(#^^#)v♪