2018秋の旅 5日目
ダンナの実家にはWiFiがない。
思うようにスマホが使えず困っていたが、この頃になるとそんなに気にならなくなっていた。
新幹線で来るムスメを迎えに行く予定があるのに、ダンナは朝からビールを飲んでいた。
お義母さんがダンナに「ムスメちゃんのお迎えに行くのにビール飲んでるの?運転はお父さんに頼みなさいよ」と言っている声が聞こえてきた。
「ごもっともです、お義母さん」と思っている私の所にダンナが来て「ねぇ、ぷちこ。お父さんとムスメちゃんを迎えに行ってくれる?」
(。・`Д・´) はぁ? なんで私がお義父さんとふたりきり?
「俺も行くの?」
ヾノ。ÒдÓ)ノシ 当たり前だ! ふざけんな!
ムスメが来てみんなで食事。
このあとは、ダンナのおばあちゃんのお見舞いに行くことになっていた。
ダンナのおばあちゃんは特養に入所していたが、今月上旬から肺炎で入院していた。
おばあちゃんのお見舞いは、この旅の目的のひとつでもあった。
おばあちゃんに俱利迦羅不動寺のお守り
ところが!
食事後まったりしているところに病院から電話がかかってきた。
「おばあちゃん下血して状態が悪いから、すぐに病院に来てって!」
("⊙Д⊙")えっ!!
それはたいへん!
「ダンナ!私たちは遠慮するからお義母さんたちと一緒に行っておいでよ!」
ダンナ考える………考える………考える………
「ん。俺も残る」
お義母さんは「せっかくだからバラ園に行ってらっしゃい!」と言い残し、お義父さんと病院へ向かった。
私たちは取り敢えず留守番。
しばらくすると、お義父さんから電話があり「さっき吐血したから輸血することになった。今は落ち着いている」とのこと。
ならば、と私たちも病院に行くことにした。
おばあちゃんは98歳。
孫であるダンナのことも、わかっているのかどうか………という状態。
ダンナは、おばあちゃんの手をずっと握っていた。
血液が病院に届くのが夕方になるらしい。
お義父さんとお義母さんはそれを待つと言う。
「私たちはまだ病院にいるから、あなたたちはバラ園に行ってらっしゃいよ」とお義母さんが言うので、病院を出てバラ園に行った。
たくさんの種類のバラが色とりどり、すっきり晴れた青空に映えていた。
でも何故だか写真を撮る気にはならなかった。