誰かのために頑張ること

誰かのために頑張るには私が私を大切にしなきゃいけないことに気がつきました。仕事人間だったので家庭での記憶が所々抜けています。もう忘れないように日々を記録します。

損か得かを考えたら、得なほうがイイに決まってる。
結局自分に返ってくるなら、誰かのために頑張ろうかな…と、自己中に尽くす主婦のブログ。

ハロ鵜ィンのハロちゃん

昨日ダンナがワンズの散歩の途中、近くの銀行の駐車場に黒い鳥がいるのを見つけた。

片方の翼が曲がっていて飛べなくなっている。

帰宅しても気になって仕方ないダンナは、もう一度見に行った。


銀行のかた達も困っていたようで、ダンナは市役所勤務の知り合いに電話をかけたらしい。

お昼を過ぎて、買い物ついでにムスメを職場まで送って行く時に、その知り合いから返事の電話がかかってきた。


その人が言うには「鳥獣保護法で、生きているうちは触ってはいけないことになっている」とのこと。

そして「(鳥がいる銀行の)支店長さんがその件で市役所に来たよ」と教えてくれた。


買い物をした帰り、ダンナは「鳥を見てみない?」と言い、銀行の駐車場に車を走らせた。

気になって気になって仕方ないのだ。


駐車場の隅にいた


大きな鳥に襲われたのだろうか、左の翼が曲がってしまい、たためないようだ。

海や川から歩いてこれる距離ではないので、飛んでいて襲われて落ちてきたとか………?

弱っているようで動こうとしない。

このまま夜になったら野良猫にやられるかもしれない。


何て鳥だろう?

水かきがあるね。

家に帰って調べると「クチバシの根元の黄色の部分が尖っているのがウミウ。カワウのそれは尖っていません」と書いてあるが見分けられない。


別の所には「口角の下側が斜めになっているのがウミウ、下側の角が四角っぽく角張っているのがカワウと覚えればこれを見分けに使えるのです」とあったので、我が家では「カワウだね」ということになった。


県のホームページを見てみると、

【傷病野生鳥獣救護事業について】

県では、県民の皆さんが主体となって、傷ついたり弱っている野生動物の救護活動を通じて、自然保護への関心をより高めていくことを目的に「傷病野生鳥獣救護事業」を行っています。

本事業では獣医師会と連携して、保護された動物の治療を県指定獣医師にお願いし、治療後は保護していただいた方、又は傷病鳥獣救護ボランティアの皆様に、保護された動物が野生復帰可能な状態になるまでの間のお世話をお願いしています。


↑↑↑ なるほど~


【救護の流れ】

①傷病野生動物の発見、保護

②県関係機関に連絡

③県指定動物病院への搬送(治療が必要と判断される場合)

④ボランティアへの引渡し、あるいは保護した方がボランティア登録をしてお世話をする。

⑤野生復帰

これらの活動は県民の皆さまにお願いしています。県では、保護したときの対応についての助言、指定動物病院やボランティアのご紹介等、県民の皆さまが行う救護活動のお手伝いをさせていただきます。


↑↑↑ ダンナは保護する気満々。


【県指定動物病院について】

保護された野生動物を県指定の動物病院に搬送していただければ治療費はかかりません。

ただし、動物病院でそのまま引き取ってくれるわけではありませんので、ご自身でお世話をする気持ちがない状態で安易に搬送するのはご遠慮ください。

県指定動物病院での治療をご希望される方は、県環境生活部自然保護課、お近くの地域振興事務所にお問い合わせください。


↑↑↑ 「俺、行ってくる!」


そうなると思ったよ。

ダンナに軍手を渡し「ダンボール箱は銀行にあると思うよ~」と送り出した。


でも、家に連れてきてからどうすればいいんだろう?

私は更に調べた。

ダンボール箱に入れるのは良いみたい。

暗くして安静にさせて、水や餌はあげなくてもいいんだ!良かった!


その頃ダンナは、銀行の支店長さんに話しをしてダンボール箱をもらい、少しずつ近づきながら時間をかけて保護したそうだ。


それから県に連絡して指定動物病院を教えてもらっていた。

我が家のワンズのかかりつけ医の名前を言うと「そこも指定動物病院ですよ」と言われたので連れて行った。

ワンズのかかりつけ医は、鳥は専門外だったようだが骨折はしてないという診断だったそうだ。


ダンナがダンボール箱を抱えて帰ってきた。

「刺身用の小鯵を買ってきた」とニコニコしている。


こんにちは!


おとなしくジッとしている。

野鳥だから家の中に入れられないので庭へ。

「ハロウィンに見つけたからハロちゃんだね」


ダンナが小鯵をハロちゃんの目の前に差し出したが興味を示さない。

私が「水や餌はあげなくていいんだって。だから食べなくても心配しなくていいんだよ」と言ったが、ダンナはしつこく手を出しているので、少し血が滲むくらいの強さでつつかれて痛がっていた。


ダンボール箱に入ってるから野良猫も手出しできないだろう。

庭だし、ワンズも気づかないはず。

と思っていたが、のあさんだけが庭を気にして出たがっている。


のあさん賢いね



そして今朝のハロちゃん


箱から出てきた!

すごい!

昨日より明らかに元気になっている。


水かきの足でもそんな所にとまれるのか!


庭の草むらに隠れた


これならもう帰せる。

母へのデリバリーのあとに、川へ行って良さそうな場所を探した。


ここに決定!


この箱に入っている


蓋を開けて箱を傾けた途端、翼をバタバタさせながら、ものすごい速さで川の中に飛び込んで行った。


あっという間に川の中央へ


スっと水の中に潜って、少し離れた所から出てくる。

生き生きしていて、まるで喜んでいるように見えた。


曲がった翼が痛々しい


橋をくぐって………


川上に向かってドンドン泳いで行って見えなくなった。

ハロちゃん元気でね!


夕焼け空の下でバイバイ