当選したムビチケで観てきたぞ。
このタイミングで当選するなんて「アナタがたの頑張りはいつも見てますよ。ムビチケを差し上げます、ムスコAと一緒に行ってらっしゃ~い♪」という、キネマの神様からのプレゼントとしか思えないwww
この映画はムビチケ当選しなくても観る予定にしていた。
コロナウイルスがまだ「何だか変なウイルスが出てきたらしいよ」くらいの認識だった頃に、松竹映画100周年記念作品で志村けんさん初主演映画の発表があり、その若き日の役が菅田くんだと。
決定!これは観ます!となった。
ところがその約2ヶ月後に志村けんさんが感染、入院、映画出演辞退、そしてあれよあれよという間の訃報。
年齢問わずに人気のあるかたなので衝撃は大きく、このことから大勢の人が「本当にヤバいウイルスだ!怖い!」となったような気がする。
代役を、テレビ露出がない沢田研二さんが務めると発表された時は意外に思ったが志村けんさんの盟友だという記事を読んで納得、更に映画の完成が楽しみになった。
この1年で撮影中断や公開延期などは当たり前のことになってしまった。
ようやく公開が決まり、ムビチケが当選、ムスコAの赴任先も決まり、絶好のタイミング。
我が家にキネマの神様が降臨なさった。
観終わってすぐのムスコAの一言は「ゴウちゃんって、じいさん(私の亡父)ソックリじゃんw」
私もそう思いながら観ていた。
子供の頃から両親の共依存を見てきた私はイヤな記憶がよみがえっていた。
「そうだね、じいさんは結局ばぁばから離婚されたけどねw それに、じいさんは暴力をふるってたからゴウちゃんより酷かった」
A「映画観ながら死ぬのも、じいさんみたいじゃんw」
私「そうそうw じいさんの場合ただの趣味レベルだったけどねwww」
ちょうどお盆だったので映画を観たあとお墓参りに行く予定だったが、なんと映画館で亡父を思い出すことになるとは………。
私は還暦が近づいてきた今、これまでの人生の選択を振り返っている最中だ。
大波小波いろいろあったが後悔しているわけではなく、あの考え、あの選択の上でのこの結果なんだなぁ………というもの。
「後悔」というと、自分を責め続けるようなネガティブなイメージの言葉なので、私にとっては少し違う。
歳を重ねていけば、今現在の私の選択の結果を将来の私がまた考察するわけだ。
あるシーンで「選ばなくても後悔するし、選んでも後悔する、どちらの後悔を選ぶか」というセリフがあった。
後悔しても自分を責め続けるのは人生が辛すぎる。
その時の苦しみが報われる「今」にしていけばいいんだと、私は歳を重ねてから気づくことができた。
だから、このセリフは「どっちでも後悔するんなら生きてても絶望感しかないじゃん」ということではないよ!と若き日の私に教えてあげたい。
それとオマケに「必ずなんとかなるから大丈夫だよ」と言ってあげたいwww