誰かのために頑張ること

誰かのために頑張るには私が私を大切にしなきゃいけないことに気がつきました。仕事人間だったので家庭での記憶が所々抜けています。もう忘れないように日々を記録します。

損か得かを考えたら、得なほうがイイに決まってる。
結局自分に返ってくるなら、誰かのために頑張ろうかな…と、自己中に尽くす主婦のブログ。

置き去り



何気なくTwitterを見ていたら、こんな記事があった


このかたは大学で織物の勉強をしているそうだ。

これを読んで、ずっと手付かずのままになっている着物や帯を思い出した。


3年前に98歳で亡くなったチャタジーの祖母の着物。

お義母さんが「持って行きなさい」と言うので数点いただいて、なんとかリメイクできないかと思いながらも放置していた。

やはり好きじゃないこと(お裁縫)だし、締め切りがあるわけではないので取りかかることはなかった。


でもずっと気になっていたので、このイベントの記事を見て「おばあちゃんの着物を大切にしてくれる人に渡るかもしれない!」と思いつき、チャタジーに「おばあちゃんの着物を物々交換イベントに出すから会場まで連れて行って」とお願いした。


さっきの出来事も忘れるくせに「どんな着物だったかなぁ?」などと、いつものように気持ちの入っていないセリフを吐くチャタジー。

私「知ってるわけないでしょ、お義母さんに私だけ部屋に呼ばれて選んだんだから。ショールは出かける時に使ってるけどね」

チャ「へぇ~どんなショール?白いの?」

私「(アホか、赤だわ!)白くない!」


そう言って私は自分の部屋から着物と帯を持ってリビングに行った。

するとチャタジーの第一声は「ねぇ、それってバイセルとかで売れないの?」

私「え!また勿体ないから金にならないかなー?とか考えてんの?」

チャ「だって、おばあちゃんのだから100年くらい経ってるヤツかもしれないよ。物々交換なんて勿体ないよ」

私「私も前にバイセルとか考えたことあったけど違うでしょ、おばあちゃんの物だからこそイベントに持って行こうと思ったんだよ!」


この時点でチャタジーはどんな趣旨のイベントなのかわかっていない。

私はタトウ紙から着物を出して、それを見ながらイベントの説明をしようとリビングに持って行ったのに、彼は着物を見る前から「売れないの?」と言ってきた。

「またか!」私はとても腹が立った。


いつも私の発案に尽く横から口を出し「だったらこうしたらいいじゃん!」「それよりこうしようよ!」と私の思いは置き去りにして自分のやりたいように変えていく。

そして嬉しそうに「ほら、いいでしょ!」と私に「いいね」を言わせるのだ。

親切でやってくれているのがわかるので私としては「いいね」と言わざるを得ない、でもいつも置き去りにされた思いが心の隅で泣いていた。


「イベントの趣旨がわかってなかったから、あんなこと言ったんだ。私がちゃんと説明すれば良かったんだ」と抑え込む一方で、「ちゃんと説明したって自分がやりたいようにやる人だよ、無駄無駄!」と突き放す気持ちが出てきて「好きにすれば!」とキレてしまった。


口に出して言っても伝わらない人が、心の機微がわかるはずがない。

私が怒ったのでチャタジーはお義母さんに電話したらしい。

チャ「お義姉さんが着物に興味があるらしいよ、それと桐のタンスももらってくれるかもしれないよ!」

私「私タンスの話しなんて一言もしてないんですけど!それにお義母さんに話したら着物を処分したがってるみたいじゃん!」

チャ「だって、要らないんでしょ?」


(♯゜Д゜)はぁ?

コイツは!

うー!でも「好きにすれば!」と言った手前もう私の手から離れてしまったんだ………。


チャ「パッと行って置いてくりゃいいんでしょ、じゃあちょっと行ってくるわ!」と行ってしまった。


おばあちゃんの着物と帯、ごめん。

悲しくて泣けてくる。

ノートに私の思いを書いて預けるつもりだったのに。

私は自分で自分の思いを置き去りにしてしまった。

バカだ。