【映画『パリタクシー』公式サイトよりお借りしました】
ステキな映画でした♪
祖母と孫ほど歳の離れた二人が心を通わせるロードムービー。
パリの景色は美しく、マダムの笑顔も美しく、「なれるもんなら こんなおばあちゃんになりたい!」と一瞬で思わされてしまった。
チャーミングなマダム(92歳)を偶然乗せることになったタクシードライバー(46歳)は、休みなく働いても生活が苦しく、その上 免停寸前で危機的状況にあった。
その崖っぷちドライバーが客に愛想良くできるはずもなくイライラを隠さない。
そんな様子を見たマダムが、若い頃に自身の父親から聞いた言葉を言う。
「ひとつの怒りで ひとつ老い、ひとつの笑顔で ひとつ若返る。若くありたいなら何をすべきか」
それそれ! そうなのよ!
不機嫌な時の私の顔ったら不細工としか言いようがないw
「若くありたい」とは見た目だけのことではなくて、悠然とした表情や雰囲気でいること。
どうしたら そんな余裕を持てるのかしらねw
特異的なチャタジーに「またか!」「アホか!」と思っているうちは無理だね。
さてストーリーに戻るが、タクシーは朝マダムを迎えに行き、あちこち寄り道をしながら目的地に到着するまで10~12時間くらいだろうか。
それを1時間半の映画の中で、マダムの波乱万丈な人生とタクシードライバーの人となりを理解できる構成の素晴らしさ。
一緒に観たチャタジーは「オー・ヘンリーの小説みたいだったね」言っていた。
私は「賢者の贈り物」しか知らないので何とも言えないが、マダムとタクシードライバーの予定調和な結末は私には好ましいものだった。
やっぱり歳取ってきたからかな、若い頃こういうストーリーには興味なかったから。