良かれと思って
昨夜「良かれと思って!」という愛のお節介トークバラエティー番組を観た。
たまたま流れで観ていたのだが、面白くて大爆笑してしまった。
実際、普通の親切な人は本気になってアドバイスや意見をする。
しかし、本人にしたら本当に余計なお世話なのだ。
ふーん、なるほど。
私は母のことを考えた。
「毎日つまらない」「いつも体がだるい」「やる気が出ない」など、いつもいつも闇の呪文を唱えている母に、私はアドバイスや意見をしている。
そして、そのアドバイスや意見を何も聞かない母に長い間ずっとずっと怒りを覚えているのだ。
私は、み仏様の教えをいただいている身。
これからもご守護いただきながら幸せに暮らせると信じている。
それなのに、どうしてイライラモヤモヤしているのだろう?と思っていた。
料理をしながら考えた。
そうか、そうか。
母は母なりに考えて生活しているのだ。
自分のできる範囲で、自分が信じているやり方で。
大人になった私は、自分が傷つくのがとても怖い。
先々の最悪の事態を想像し、そうならないように努力したり、その最悪の事態を迎えた時に少しでもショックを和らげるため「そうなると思ってたよ」という心の準備をする癖がある。
しかし、その心配や努力は無駄だった。
何かが起こったら、私にはそれを乗り越えられる支えがあることに今更ながら気がついた。
私は本物のバカ者だ。
私は母に自分の勝手な思いを押し付けて、勝手に気分を害していたのだ。
だからといって、母に謝罪をする素直さは持ち合わせていない。
み仏様、私のこの根拠のないプライドを取り払ってください。
修行は続く。
私が傷つけてしまった全ての人に謝罪を。
気づきを与えてくださったことに感謝を。